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Monday, March 2, 2020

自動運転の時速が今より15km上がる? LiDAR向けIC - EE Times Japan

Maxim Integrated Products(以下、Maxim)は「embedded world 2020」(2020年2月25〜27日、ドイツ・ニュルンベルク)で、LiDAR向けICとして、高速コンパレーター「MAX40026」とトランスインピーダンスアンプ(TIA)「MAX40660/MAX40661」を発表した。

 Maxim Integrated Products(以下、Maxim)は「embedded world 2020」(2020年2月25〜27日、ドイツ・ニュルンベルク)で、LiDAR向けICとして、高速コンパレーター「MAX40026」とトランスインピーダンスアンプ(TIA)「MAX40660/MAX40661」を発表した。これらのICをLiDARのシグナルチェーンに使用することで、競合製品と比較して2倍以上の広帯域幅を提供し、ハイウェイにおいてこれまでよりも時速15km高速な自動運転が可能になるという。

 コンパレーターのMAX40026は、280ピコ秒という低い伝搬遅延を達成。伝搬遅延ばらつきも10ピコ秒と低いので、固定物、移動物の両方を高精度に検出できる。2×2mmの8ピンTDFNパッケージで提供される。

 TIAのMAX40660/MAX40661は128チャンネルに対応し、最大490MHzの広帯域幅(MAX40660)と2.1pA/√Hzの入力基準ノイズ密度を備えている。MAX40661の帯域幅(入力容量が10pF時)は標準で160MHz、最小で100MHz。25kΩ、50kΩのトランスインピーダンス値を端子で選択可能だ。3×3mmの10ピンTDFNパッケージで提供される。

 MAX40026、MAX40660/MAX40661のいずれもAEC-Q100に準拠している。

MAX40026、MAX40660/MAX40661を用いたLiDARのシグナルチェーンの例 出典:Maxim Integrated Products(クリックで拡大)

 MaximのCore Products Business UnitでPrincipal MTS, Product Definitionを務めるMaurizio Gavardoni氏は、LiDARの課題は小型化、精度、安全性、より高速な自動運転の実現という4つの課題があると述べる。「現在の自動運転の時速は約50〜100kmだが、これよりも速い自動運転が求められている。そのためには、より高精度に物体を検知できるLiDARが不可欠だ」(同氏)

「embedded world 2020」のブースで展示した、MAX40026、MAX40660/MAX40661を搭載したLiDARモジュールのプロトタイプ。Gavardoni氏によれば、現在はプロトタイプしかないが、いずれはレファレンス設計を提供できるようにしたいという(クリックで拡大)

 Gavardoni氏は、「今回発表した最新のコンパレーターとTIAによって、(LiDARから得た)より高解像度の画像を光レシーバーの設計者に提供できるようになる。Maximの強みであるアナログ技術とシグナルコンディショニング技術を駆使した。LiDARシステム用部品には、小型化、より高解像度、AEC-Q100準拠の3つが主に求められているが、今回の新製品によってそうした要求を満たせるようになる」と語った。

MaximのMaurizio Gavardoni氏

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