ウェアラブルデバイスは私たちの体のさまざまな場所に取りつけられるものだ。たとえば膝の上でもいいし、ポケットや財布のなかでもいい。肌に密着させてもいいし、服に縫い付ける方法もあるだろう。
しかし、こうしたデバイスの場合、バッテリーがかさばったり、柔軟性がなかったりして快適でないかもしれないし、化学物質が漏れたり火傷したりと身体に危険が及ぶ可能性も否定できない。
そこで、米スタンフォード大学の研究チームは、従来のバッテリーのような可燃性の素材を使ったものに代えて、より安全に蓄電できる特殊なタイプのプラスチックを使った柔らかく伸縮性のあるバッテリーを開発した。
プラスチックやポリマーを使った電池自体は新しいものではないそうで、リチウムイオン電池にもかつてはポリマー電解質が使われていたという。しかし、流動性のあるゲルなので、漏れたり破裂したりして炎上することもあった。
こうしたリスクを避けるために、べたっとして漏れるおそれのあるものでなく、固形で伸縮性があり、バッテリーの極間に電荷が流れるものを作った。実験では、バッテリーをひねっても、折りたたんでも、元の長さの約2倍に伸ばしても、電力の出力に変化はなかったそうだ。
プロトタイプは親指の爪ほどの大きさで、同じ大きさの従来型バッテリーの約半分ほどのエネルギーを貯めることができ、研究チームでは、皮膚に密着させて心拍数やさまざまなバイタルサインを測定する伸縮性センサーに電力を供給するなどの用途を想定している。
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March 16, 2020 at 02:00PM
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ウェアラブルデバイスにふさわしい電源とは!? スタンフォード大学が伸縮性のあるバッテリーを開発 - AXIS
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