技―WAZA―
波を駆け上がり、頂点でターン。「オフザリップ」と呼ばれる技はサーフィンでは基本だが、日本代表「波乗りジャパン」の村上舜(22)はひと味違う。
普通の選手は斜めに上がっていくが、村上は重力に逆らうかのように、ほぼ垂直に波を駆け上がる。そして、波が一番高い部分で崩れかけるリップと呼ばれる場所で高速ターン。ボードの回転に合わせて、羽が生えたかのように、スプレー(水しぶき)が扇状に高く、大きく舞い飛ぶ。
拡大する村上舜選手のオフザリップ=樫山晃生撮影
東京オリンピック(五輪)では、選手は1ヒート(試合)の制限時間内に25本までライディング(演技)ができる。審判5人が技の難易度や革新性、スピードなどを総合的に判断して採点する。1本10点満点で、点数が高い2本の合計点で争う。
フィギュアスケートなどと違い、技そのものには決められた点数がない。「質を求めれば求めるほど、すごい技に変わっていく」と村上は言う。
昨年9月に宮崎市で開かれた世界選手権「ワールドゲームズ」で村上は、スピードと力強さを併せ持ったオフザリップを連発。難易度が高い技を繰り出す外国人選手を抑えて日本人最上位の4位に入り、東京五輪代表に大きく近づいた。
拡大するサーフィンの村上舜選手=樫山晃生撮影
なぜ、波を縦に上り、高速ターンができるか。ポイントは「スピード」と「踏み込み」にあるという。
一般的にスピードを出すと安定…
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March 23, 2020 at 02:00PM
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波を縦に駆け上がる村上舜 山と海で培った高速ターン - 朝日新聞
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