4月は、進級に合わせてスマホデビューするお子さまが増える時期です。今回、思春期のお子さまを持つ親が特に悩まされることが多い「子どものスマホ利用の見守り」に焦点を当て、親子間でのスマホ事情について親子双方に対してアンケートを実施しました。その結果、多くの家庭で親子間でスマホ利用に関するルールを決めている一方、中高生では半数以上がルールを破った経験があるということがわかりました。また、スマホ利用に関しての子どもから親への不満や、父親と母親の間での意識の差についても調査により明らかになりました。
<親子間でのスマホ利用に関する調査概要>
・調査主体 :セントラル警備保障株式会社
・調査期間 :2020年2月1日(土)〜2月4日(火)
・分析対象 :①スマホを所持する小学校高学年から高校生の子を持つ首都圏在住の男女 400名
(小学校高学年の子を持つ父親・母親50名ずつ、中学生の子を持つ父親・母親75名ずつ、高校生の子を持つ父親・母親75名ずつ)
②スマホを所持する首都圏在住の小学校高学年から高校生の男女 300名(性年代で均等割付)
・調査方法 :ウェブアンケート
<調査結果サマリー>
◇ 親が思っている以上に子どもはスマホルールを意識している!?
◇ 中高生の半数以上が親と決めたスマホルールを破ったことがあると回答
◇ スマホ利用に関する親への要望1位は「もっと長時間使わせて欲しい」
◇ 学年が上がるにつれて、親からの連絡に不満を持つ子供が増えている
◇ 父親は楽観的?子どものスマホ利用に関する心配「特にない」という回答が、母親の2倍に!
<小川大介先生からのアドバイス>
教育評論家として幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導を行う小川大介先生に、
親子間のスマホルールや適度な距離での子どもの見守りについてアドバイスをいただきました。
◇ 親が思っている以上に子どもはスマホルールを意識している!?
親と子どもそれぞれに、スマホ利用に関する親子間でのルールが設けられているか質問したところ、何らかのスマホルールがあると回答した割合が、親では平均68.0%だったのに対し、子どもでは82.3%という結果になりました。特に中学生においては、親が74.0%、子どもが92.0%と、14%もの差がありました。
スマホ利用に関して親が何気なく発言したことも、子供は親子間での「ルール」として捉えることが多いのかもしれません。
具体的なルールとしては親子ともに、「スマホを夜遅くまで使わない」、「スマホを長時間使わない」という回答が上位となり、使用する時間を制限するケースが多いことがわかりました。
◇ 中高生の半数以上が親と決めたスマホルールを破ったことがあると回答
親との間に設けられたスマホルールを破ったことがあるかどうか質問したところ、小学校高学年では47.3%が、中学生と高校生では6割以上が「何度もある」または「一度だけある」と回答しました。ルールは意識できていても、実際にルールを守るのはなかなか難しいようです。
◇ スマホ利用に関する親への要望1位は「もっと長時間使わせて欲しい」
<その他の回答>
「子どもに課したルールを親は守れていない」(8.0%/9.0%/9.0%/6.0%)、「親にももっとスマホを使いこなして欲しい」(4.3%/4.0%/6.0%/3.0%)、8位「GPSや位置情報共有アプリで居場所を確認しないでほしい」(3.3%/4.0%/2.0%/4.0%)、「その他」(0.3%/0.0%/0.0%/1.0%)、「当てはまるものはない」(35.0%/33.0%/32.0%/40.0%)
※()内の割合は左から、全体、小学校高学年、中学生、高校生
スマホ利用に関する親への不満について子どもに質問したところ、1位「もっと長時間使わせて欲しい」(34.0%)、2位「もっと信用して自由に使わせて欲しい」(31.0%)、「勝手にスマホを見ないで欲しい」(21.7%)という結果になりました。特に、小中学生の子どもでは、利用時間に関する不満が多いようです。
◇ 学年が上がるにつれて、親からの連絡に不満を持つ子供が増える!?
さらに、スマホ利用に関する親への不満を学年別に見てみると、学年が上がるにつれて多くの項目で割合は低下する傾向が見られました。ただし、「帰宅時間などの連絡をしないと文句を言われる」、「しつこく連絡しないで欲しい」の2つだけは、学年が上がるにつれて割合が微増しています。学年が上がるにつれて、親とのスマホでのコミュニケーションについての不満が増えてくるようです。
親に対して子どもとのスマホでのコミュニケーションにおけるやり取りについて尋ねた設問でも「帰宅時間の連絡をしない」ことで子どもを叱ったことがあると回答した親の割合は「学年が上がるにつれて増加しています。
中学生、高校生と年齢が上がるにつれて、帰宅時間などの日常の連絡が煩わしくなる子どもに対して、いつ帰ってくるか想定しにくくなるためか、親もついつい口うるさくなってしまうようです。
◇ 父親は楽観的?子どものスマホ利用に関する心配「特にない」という回答が、母親の2倍に!
子どものスマホ利用に関して不安なことがあるかという質問に対して、「特にない」と答えた母親は15.0%だったのに対し、父親は30.5%と倍以上の割合となりました。母親と比べてて父親の方が、子どものスマホ利用に関して楽観視する傾向が明らかになりました。
具体的な不安の内容としては、「スマホ依存にならないか」(45.3%)が最も多く、次いで「知らない人とのトラブルに巻き込まれないか」(30.0%)と続いています。
教育評論家 小川大介先生からのアドバイス
小川大介 先生
教育専門家
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員(https://www.e-juken.jp)
プロフィール
京大在学中より大手塾で看板講師として活躍後、中学受験プロ個別指導塾を創設。
6000回を超える面談を通して子どもが伸びる秘訣を見出す。受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評があり、幼児教育から企業での人材育成まで幅広く活躍中。『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)、『親も子も幸せになれるはじめての中学受験』(CCCメディアハウス)など著書多数。
なぜルールを守らなければならないのか、子どもに伝えていますか?
親にとって子どもはなによりも大切な存在です。幸せでいてほしい、傷ついて欲しくない、守ってあげたい。親であれば誰しもが持つ自然な感情です。ところがこの感情が、子どもが自分の目の届かない時に、不安と心配を生み出す原因となります。不安と心配を減らすために、親は子どもにルールを課したり、今何をしているのか確認したりすることで安心を得ようとします。 ただ困ったことに、親が安心を得るためのこの行為は、子どもの目には自分への不信感の表れと映りがちなのです。それは多くの場合、親の側の理由説明が不足していることが原因です。
親子でルールについて話をする時には、なぜそのルールが必要なのか、守らないとどのようなことになるのか、必ずお子さんが理解できるよう伝えましょう。
伝え方のコツですが、「親の私たちは〜と考えているんだけれど、あなたはどう思う?」と、最後にお子さんの考えを聞く姿勢を示すようにしてください。子どもが納得しない原因の多くはルールの「目的」ではなく、「やり方」の方です。子どもなりに他の方法を考えつくならそれを受け止め、親子で話し合って「わが家のルール」を決めていくようにすればお子さんも納得しやすいでしょう。
ルールを厳しくしすぎることによる2つの弊害
中には子どものためと思って、がんじがらめのルールを作ってしまうご家庭もあります。親の安心を優先しすぎて、子どもの日々の成長に目を向けられていない家庭です。子どもを信頼していない、信用していない心の表れでもあります。
厳しすぎるルールには特に2つの大きな弊害があります。1つは子ども自身の考える力を奪っていくということ。2つ目は親への信頼を失うということです。
ルールを厳しくされると、子どもには判断の余地がないため、ただ従うだけでいるのが一番楽になります。自分はどうしたいのか、どうありたいのかということを考えず、ただ親の言いなりになっておくのが子どもにとって一番安全な道となってしまいます。これは、答えのない社会において、自分なりに向き合い考えて行動する力が求められている今の時代に逆行してしまいます。
また、ルールを厳しくされる側の子どもには、「親のわたしはあなたを信頼していませんよ」というメッセージが伝わるため、子どもから親への信頼感を育てられるはずがありません。
子どもを大切に育てているつもりでルールを厳しくすればするほど、子は親から心が離れていってしまうようなことになりかねません。
ネガティブな母親と楽観的な父親
不安に思っている事柄の質問に対して、父親と母親とで明らかに差が出たのは興味深いです。一概には言えませんが、子どもに対して、母親は総じてネガティブな見方をして心配を募らせる傾向にあります。
それに対して、父親は「なにか問題が起きたら対処すればいいだろう」と、子どもに対して比較的楽観的な見方をする傾向があります。
大切なことは、夫婦の間でお互いの気持ちの持ち方を理解し合うことです。
そして、お互いにお子さんを大切に思う気持ちは同じである事も理解してほしいと思います。相手が子供を心配しすぎてしまうということがあれば、「考えすぎ」とあしらうのではなく、心配する気持ちに理解を示してほしいと思います。心配する気持ちを「分かってもらえている」ということが分かると自然と不安は和らぐものです。
父親も母親もお互いがお互いを安心させる役割を持っているということを忘れないでください。
子どもの成長に合わせた見守りを。
子どもが持てる力を発揮して幸せな人生を歩むことを願うなら、子どもの成長度合いに合わせて見守り方やルールを変えていくことが大切です。まず子ども自身の今を見つめて、どこまでは子どもに任せて大丈夫か、どこからは親が見守る方がいいのかを考え、子どもとの距離感を選び直していくというのが、上手な見守り方です。そのためには、子どもをどこまで信用して良いか、今の様子を知ることが大切です。
小学校高学年あたりになってくると、なかなか子どもも自分のことを話してくれなくなります。だからといって子どもの行動を把握しようと、あれこれ聞き出そうとすると子どものストレスも大きいですし、親の監視下にいる気分では自立心が育つ妨げにもなります。そのような時は、見守りサービスを使うことも1つの手です。
「まもレール」のようなサービスは、子どもがどの駅をいつ通過したのかが分かる「だけ」というところが絶妙です。小さな安心が届くことで、親の、特に母親の不安感はずいぶん軽減されるでしょう。不安が減ればその分、子どもを信じてあげられる心の余裕も生まれます。子どもにとっても、駅を通過しているだけですから親の監視の目はあまり感じないでしょう(もちろん、「いつもなら7時54分に通過するはずの改札を8時10分に通過したでしょう。一体、何をしてたの!」などと、行動を監視する姿勢でいてはダメですよ)。
こうした適度な安心感を渡してくれるサービスを利用することで、親としての安心を得て、子どもを信頼していくというのは、都会生活における1つの知恵だと思います。ご家庭の信頼のあり方を、ぜひ考えてみてください。
■「まもレール」が子どもの見守りにオススメな理由
①お子さまの改札通過をメールやアプリに自動通知!
お子さまの改札通過情報が自動的に保護者のもとに届くので、お子さまからの連絡がなくても帰宅タイミングが分かり、毎日の小さな不安の解消につながります。通知はメールだけでなく、JR東日本アプリ(無料)で受け取ることも可能です。
改札通過情報から最寄り駅に到着する時間を予測することができるため、駅での待ち合わせなどもスムーズになります。
②通知先は2つまで登録可能!パパ・ママで協力して見守れる
お子さま1人につき、通知先のメールアドレスは2つまで登録することができます。(1件につき追加料金100円)
忙しい共働きのご家庭でも、パートナーと協力しながら見守ることができるほか、2件目の通知先を祖父母に設定するというような使い方も可能です。
■「まもレール」について
お子さまを見守る改札通過通知サービスです。お子さまが対象駅の改札機を通過すると、ご登録いただいた保護者の携帯端末に、「利用駅」、「通過時刻」、ICカードの「チャージ残額」が通知されます。
対象エリア:JR東日本管内245駅 ※2020年3月17日現在
2020年4月1日より都営交通と東京メトロを加えた首都圏全495駅に拡大予定。
拡大エリアの詳細は「まもレール」オフィシャルサイトをご確認ください。
新幹線改札口・乗換口、他社線との乗換口など、一部ご利用いただけない改札があります。
対象者 :小学生、中学生、高校生 ※満18歳の3月31日まで
対象券面 :「Suica」「PASMO」 ※無記名式の「Suica」「PASMO」およびモバイルSuicaはご利用になれません。
利用料金 :月額500円(税抜) ※お子さま1人、保護者1通知先の場合
申込方法 :「まもレール」オフィシャルサイト(https://www. mamorail.jp/)にて
■セントラル警備保障株式会社について
商号 : セントラル警備保障株式会社
本社 : 東京都新宿区西新宿二丁目4番1号 新宿NSビル
代表 : 代表取締役執行役員社長 澤本 尚志
創業 : 1966年3月10日
資本金: 29 億 2,400 万円
株式 : 東証第一部上場
事業内容:1.常駐警備2.機械警備3.輸送警備4.機器販売及び工事 5.情報サービス
URL :http://www.we-are-csp.co.jp
「Suica」は、東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
・東日本旅客鉄道株式会社の都合により、予告なくSuicaカードが交換されることがあります。
・「PASMO」は、株式会社パスモの登録商標です。
・株式会社パスモの都合により、予告なくPASMOカードが交換されることがあります。
・株式会社パスモ商標利用許諾済第108号
・PASMOマーク
及び
は株式会社パスモが本商品・サービスの内容・品質を保証するものではありません。
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、必ず【セントラル警備保障調べ】とご明記ください
"上がる" - Google ニュース
March 24, 2020 at 09:03AM
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