ふくい特報班アンケート
2020年8月29日 午前10時20分
Ｑ１ 安倍政権を評価しますか
Ｑ２ 次の首相に誰がふさわしいか
Ｑ３ 衆院解散・総選挙はいつがよいと思いますか
安倍晋三首相の辞意表明を受け、福井新聞は８月２８日、調査報道「ふくい特報班」（通称・ふく特）の通信員を対象に緊急アンケートを実施した。これまでの安倍政権を「評価する」「まあまあ評価する」は５割強となり、「評価しない」「あまり評価しない」の４割強を上回った。「次の首相に誰がふさわしいか」の問いには、自民党元幹事長の石破茂氏が３割を超える支持を集めトップとなった。 ⇒「ふくい特報班」特設ページはこちら
連続在職日数が歴代１位の７年８カ月となった第２次安倍政権をどう評価するのかなど、３項目についてインターネットで実施した。３５１人から回答が寄せられ、関心の高さをうかがわせた。アンケートは世論調査ではなく、多様な意見を聞く目的で行った。
安倍政権について「評価する」は２５・９％、「まあまあ評価する」が３０・８％。理由として「安定した親米、多角的な外交を展開した」（３０代男性）、「株価が上昇した」（６０代女性）、「有効求人倍率も高く景気も良かった気がする」（２０代女性）―など、外交と経済政策の評価が高い。「短期政権が続いていたので問題はあったにせよ安定していた」（３０代男性）と、長期政権による安定感を挙げる意見も多かった。
一方、「あまり評価しない」は２５・９％で、「評価しない」１７・１％と合わせ否定的な見方は４３・０％。「モリカケサクラ問題など隠蔽体質だった」（３０代男性）、「官僚の忖度（そんたく）も含め政治に失望することが多かった」（４０代男性）―と、政治姿勢や説明責任を問う意見が並んだ。消費税増税やコロナ対応への批判も聞かれたほか、「拉致、北方領土の未解決、アメリカ主義」（７０代男性）、「地方創生に成果が出ていない」（２０代男性）との声もあった。
次の首相に誰がふさわしいか、１人を選んでもらったところ、石破氏が３４・５％でトップ。続く河野太郎防衛相の１６・２％を大きく引き離した。このほか小泉進次郎環境相（９・１％）、菅義偉官房長官（５・４％）、自民党政調会長の岸田文雄氏（４・６％）、自民党幹事長代行の稲田朋美衆院議員（福井１区）は２・８％だった。その他に小池百合子東京都知事や、小泉純一郎元首相、山本太郎・れいわ新選組代表の名もみられた。
衆院議員の任期は来年１０月まで。衆院解散・総選挙の時期についても尋ねたところ、「今年中」が３８・２％で最多となったが、「来年夏以降」も３０・５％ありほぼ半々の結果に。「選挙をしている場合じゃない」「コロナが落ち着いてから」との意見もあった。
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