発信地:ニューヨーク/米国
【9月14日 AFP】(更新)全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は13日、男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)が2-6、4-6、6-4、6-3、7-6(8-6)で第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に逆転勝ちし、自身初の四大大会(グランドスラム)優勝を果たした。
ほぼ無観客のアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で、4時間2分の末に緊張感あふれる5セットマッチを制したティエムは、2セットダウンから逆転で大会制覇を飾ったオープン化後初の選手となり、歴史的な逆転劇となった。また、決勝がタイブレークで決するのも今回が初めてとなった。
今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)に加え、2018年、2019年の全仏オープン(French Open)と過去3度の四大大会決勝で敗れていたティエムは、「きょうは二人優勝できればよかったのにと思う。お互い優勝にふさわしかった」と語った。
一方、準優勝に終わったズベレフは「もちろんドミニクの最初のグランドスラムタイトルを祝福したい。これからもっとたくさん取るだろう」と、涙を流しながら親友のティエムをたたえ、「厳しいバトルだった。君がもうちょっとミスをしてくれていたらと思うよ。そうしたら自分がそのトロフィーを掲げられたのに」と続けた。
グランドスラム初優勝者が生まれるのは、2014年の全米オープンを制したマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)以来。
また、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の3人以外が四大大会を制すのは、2016年の全米オープンで自身グランドスラム3勝目を挙げたスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)以来となった。(c)AFP/Peter HUTCHISON
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