3日、第78回ゴールデン・グローブ賞映画部門のノミネーションが発表され、デヴィッド・フィンチャー監督&ゲイリー・オールドマン主演のNetflix映画『Mank/マンク』が作品賞(ドラマ)、男優賞(ドラマ)、助演女優賞、監督賞、脚本賞、音楽賞という最多6部門でノミネートを果たした。コロナ禍で新作の劇場公開が困難だったこともあり、配給別のノミネート数ではNetflixが断トツの22ノミネート、次点でアマゾン・スタジオの7ノミネートとストリーミング会社が席巻する結果となった。
不朽の名作『市民ケーン』誕生の舞台裏を、オーソン・ウェルズ監督と共にアカデミー賞脚本賞を受賞した脚本家ハーマン・J・マンキウィッツの視点でつづった同作。フィンチャー監督は黄金期のハリウッドを、当時の映画を再現したモノクロ映像で描き出した。助演女優賞にノミネートされたのはアマンダ・セイフライド(女優マリオン・デイヴィス役)、脚本賞にノミネートされたのはフィンチャー監督の父親であるジャック・フィンチャーだ。
それに続くのが『シカゴ7裁判』の5部門ノミネートで、こちらもNetflix映画だ。
ハリウッド外国人映画記者協会の投票により選定されるゴールデン・グローブ賞。アカデミー賞に次ぐ権威のある賞として知られる。授賞式は現地時間2月28日に開催される。(編集部・市川遥)
映画部門のノミネーションは以下の通り。
■作品賞(ドラマ)
『ファーザー』
『ノマドランド』
『Mank/マンク』
『プロミシング・ヤング・ウーマン(原題) / Promising Young Woman』
『シカゴ7裁判』
■作品賞(コメディー/ミュージカル)
『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
『ハミルトン』
『ミュージック(原題) / Music』
『パーム・スプリングス』
『ザ・プロム』
■男優賞(ドラマ)
リズ・アーメッド 『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』
チャドウィック・ボーズマン 『マ・レイニーのブラックボトム』
アンソニー・ホプキンス 『ファーザー』
ゲイリー・オールドマン 『Mank/マンク』
タハール・ラヒム 『ザ・モーリタニアン(原題) / The Mauritanian』
■男優賞(コメディー/ミュージカル)
サシャ・バロン・コーエン 『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
ジェームズ・コーデン 『ザ・プロム』
リン=マヌエル・ミランダ 『ハミルトン』
デヴ・パテル 『どん底作家の人生に幸あれ!』
アンディ・サムバーグ 『パーム・スプリングス』
■助演男優賞
ダニエル・カルーヤ 『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題) / Judas and the Black Messiah』
ビル・マーレイ 『オン・ザ・ロック』
レスリー・オドム・Jr 『あの夜、マイアミで』
ジャレッド・レトー 『ザ・リトル・シングス(原題) / The Little Things』
サシャ・バロン・コーエン 『シカゴ7裁判』
■女優賞(ドラマ)
ヴィオラ・デイヴィス 『マ・レイニーのブラックボトム』
アンドラ・デイ 『ジ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ(原題) / The United States vs. Billie Holiday』
ヴァネッサ・カービー 『私というパズル』
フランシス・マクドーマンド 『ノマドランド』
キャリー・マリガン 『プロミシング ・ヤング・ウーマン(原題) / Promising Young Woman』
■女優賞(コメディー/ミュージカル)
マリア・バカローヴァ 『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
ケイト・ハドソン 『ミュージック(原題) / Music』
ミシェル・ファイファー 『フレンチ・イグジット(原題) / French Exit』
アニャ・テイラー=ジョイ 『エマ.(原題) / Emma.』
ロザムンド・パイク 『アイ・ケア・ア・ロット(原題) / I Care A Lot』
■助演女優賞
グレン・クローズ 『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』
オリヴィア・コールマン 『ファーザー』
ジョディ・フォスター 『ザ・モーリタニア(原題) / The Mauritanian』
アマンダ・セイフライド 『Mank/マンク』
ヘレナ・ゼンゲル 『この茫漠たる荒野で』
■監督賞
エメラルド・フェネル 『プロミシング ・ヤング・ウーマン(原題) / Promising Young Woman』
デヴィッド・フィンチャー 『Mank/マンク』
レジーナ・キング 『あの夜、マイアミで』
アーロン・ソーキン 『シカゴ7裁判』
クロエ・ジャオ 『ノマドランド』
■脚本賞
エメラルド・フェネル 『プロミシング ・ヤング・ウーマン(原題) / Promising Young Woman』
ジャック・フィンチャー 『Mank/マンク』
アーロン・ソーキン 『シカゴ7裁判』
フロリアン・ゼレール&クリストファー・ハンプトン 『ファーザー』
クロエ・ジャオ 『ノマドランド』
■音楽賞
『ミッドナイト・スカイ』
『TENET テネット』
『この茫漠たる荒野で』
『Mank/マンク』
『ソウルフル・ワールド』
■歌曲賞
「Fight for You」『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題) / Judas and the Black Messiah』
「Hear My Voice」『シカゴ7裁判』
「Is Si (Seen)」 『これからの人生』
「Speak Now」『あの夜、マイアミで』
「Tigress&Tweed」『ジ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ(原題) / The United States Vs. Billie Holiday』
■外国語映画賞
『アナザー・ラウンド(原題) / Another Round』(デンマーク)
『ラ・ヨローナ ~彷徨う女~』(グアテマラ/フランス)
『これからの人生』(イタリア)
『ミナリ』(アメリカ)
『トゥ・オブ・アス(原題) / TWO OF US』(フランス/アメリカ)
■アニメーション作品賞
『ザ・クルーズ:ア・ニュー・エイジ(原題) / The Croods: A New Age』
『2分の1の魔法』
『フェイフェイと月の冒険』
『ソウルフル・ワールド』
『ウルフウォーカー』
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