ChatGPTの登場によって一気に広がった「AI民主化」の波。興味から自発的に使い始めた人、興味はないけど仕事上で活用を迫られている人、立場はそれぞれだろうが、少なくともビジネスパーソンは今後「ChatGPTの話題ってイマイチついていけないんだよね」などと言っていられなくなる日がくる。
実際に「深津式プロンプト・システム」の考案者として知られる深津貴之氏(THE GUILD 代表取締役)は、AI研究の第一人者である松尾豊教授(東京大学 大学院工学系研究科)とITmedia主催のオンラインセミナーで対談した際、以下のようにコメントをしている。
「生成AIといかにうまく共同作業できるか。これが今後、仕事をする人のパフォーマンス指標の一つになる」
ChatGPTをうまく仕事に活用できるかどうかはプロンプト(命令文)にかかっている。しかし特別な興味を抱いていない限り、プロンプトを深掘りして研究する機会はあまりないはず。本記事ではセミナー内で深津氏が語った、ChatGPTビギナーにこそ試してほしい「今すぐプロンプトの質を上げられる小技」を少し紹介しよう。
例えばこんなとき、こんなプロンプトが便利
ChatGPTがしょぼい回答しか返してこない……
「命令の至らないところは何?」と聞いて教えてもらう
無料版か有料版かで精度は変わるが、ChatGPTが求めているような回答をくれないときはプロンプトに落ち度がある場合もある。しかし精度の高いプロンプトを考えるのはめんどくさい。そんなときは、ChatGPT本人に「ごめん、こちらの命令が悪かった」「どういう情報が足りなかったのか、プロンプトの書き方がどう悪かったのか教えて」と問いかけるのもアリ。
聞けば教えてくれるのがChatGPT。そもそも自分の仕事でどうChatGPTを生かせばいいのか分からない場合も、アレコレ悩むより直接“本人”に「私の仕事であなたをどう活用できるか、10個例を挙げてみて」と聞いてしまった方が早い。
もっと能動的に回答してくれないかな〜
Custom instructionsに基本ルールを設定
ChatGPTを使っていて、いつまでたっても欲しい回答を得られない不毛な一問一答が続きイライラした経験はないだろうか。深津氏はそのような場合は「Custom instructions」(カスタムインストラクション)を使うことを推奨する。
「Custom instructionsは基本ルールのようなもの。ここに『分からないことあったらどんどん聞いて! ぐいぐいこい!』というような指示を入れておくと、ChatGPTの回答がめちゃくちゃアクティブになる」(深津氏)。つまり基本ルールをあらかじめ設定すれば、能動的なChatGPTにカスタムした上で活用できるというわけだ。松尾教授もまた、深津氏の話を受けて「GPTは分かってるんだけど黙っている」と説明。「遠慮なく発言してほしい、積極的に教えてと伝えた方がいい」と語る。Custom instructionsの設定方法は以下の通り。
対談では他にも、深津氏と松尾教授が「ChatGPTの現状」や「ChatGPT活用術」「AI時代を生き抜くために求められるアクション」などをたっぷり45分間語り合う。ぜひ以下を参考に、会場で全編を視聴してみてほしい。
松尾豊教授×深津貴之氏が対談!
「生成AIはビジネスをどう変える?」
ChatGPTをはじめとする生成AIは、ビジネスをどこまで変えるのか――松尾豊氏と深津貴之氏が対談しました。ChatGPTのマスター方法から、今後のLLM活用まで話題が盛りだくさん。その貴重なセッションをオンデマンド配信中です。
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