女優で映画監督の大島渚氏の妻小山明子(85)が19日、都内で「第1回大島渚賞」授賞式に出席した。

小山は、映画「セノーテ」などが評価され、記念すべき第1回受賞者となった小田香監督(32)への記念品贈呈の際に「第1回にふさわしい小田香さんの作品、本当におめでとうございました」とコメント。大島氏が生前よく使用していたという懐中時計をプレゼントし、「大島渚賞の第1回に小田香さんというすばらしい女性が選ばれて大島もさぞかし満足して喜んでいると思います」と7年前に他界した夫を思いやった。

同賞は、かつて大島氏が世界に挑戦したように、自ら世界に挑戦し、新しい道を切り開こうとしている若い映画監督に贈られるもの。国内外の日本映画に造詣の深い映画祭ディレクター、映画ジャーナリストなど推薦により、候補5監督を選出し、審査員が受賞者1名を決定するというもの。

審査員は、審査員長の坂本龍一(68)をはじめ、映画監督の黒沢清氏(64)、日本映画の活性化を推進していくPFF(PIA FILM FESTIVAL)の荒木啓子ディレクターが務める。