道頓堀から飛び出した千代(杉咲さん)は京都にたどり着く。そこで、「カフェー・キネマ」という店で、住み込みで働くことにする。店長の宮元(西村さん)は映画好きで、この店には、同部屋の真理(吉川さん)など女優を目指しながら働く女給たちがたくさんいた。初日、客から手を握られる女給たちを見て固まる千代だったが、生きるためには仕方がないと腹をくくる。そこで、千代は東京で活動写真を作っている黒木という社長から、これから作る作品に出てみないかと声をかけられる。
自分が有名になれば離れ離れの弟ヨシヲが会いに来てくれるのではないかと思い、出演を決めるが、実は黒木は詐欺師で、数日後に逮捕されてしまう。しかし、このことがきっかけで、千代は女優になりたいという自分の思いに気付く……。
「おちょやん」は、上方女優の代名詞といえる存在で、「大阪のお母さん」として親しまれてきた女優の浪花千栄子さんの人生をモデルにしながらも、物語を大胆に再構築し、フィクションとして描く、103作目の朝ドラ。明治の末に大阪・南河内の貧しい家に生まれ千代が、華やかな芝居の世界に魅せられ、自らも女優を目指すようになる……というストーリーが展開する。
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