日本リトルシニア日本選手権(2~7日、東京・神宮球場ほか)に新潟北が出場する。8年ぶり2度目の出場で、6月の信越大会で出場5枠中、第5代表の座を勝ち取った。昨秋の新チーム結成から公式戦1勝だったが、猛練習で全国切符を獲得。1回戦(2日、東京・上柚木公園野球場)は姫路西(兵庫)と対戦する。新潟からは長岡(信越2位)新津五泉村松(同3位)新潟江南(同4位)も出場する。

「不安と楽しみの両方がある」。二塁手の山本大斗主将(小針中3年)は、自分たちにとって初の全国大会への心境を話した。東京入り前は試合形式の練習を行い、仕上げた。姫路西との1回戦。「何が何でも勝つつもり」と気持ちを引き締めた。

三島大輔監督(47)は「グラウンドでやっているプレーを全国でもやろうと話した」と言う。6月の信越大会は準々決勝で敗れたものの、敗者復活戦を勝ち上がった。第5代表決定戦は飯山(長野)に4-3で競り勝ち、最後の出場枠を手にした。三島監督は「新潟で一番下。とことんやって、はい上がるしかない。選手はそれを分かっていた」と精神力をたたえた。

信越大会前は守備力アップに重点を置いた。ゴールデンウイークを強化期間にして、1日の練習すべてを守備に費やすこともあった。自宅に帰っても各人が自主練習。山本主将も素振り、壁にボールを当ててのゴロ捕球を繰り返した。

昨年8月の新チーム結成から今春まで公式戦の勝利は、昨秋の新人戦の1勝だけだった。今春の県大会も初戦敗退。「途中まで接戦でも、失点すると一気に崩れた」と三島監督。やり切ったという手応えをつかむために行った強化練習が成果になって表れた。「1つでも多く勝って、中学最後の大会を笑って終わりたい」。山本主将は全国大会を充実したものにすることを誓った。【斎藤慎一郎】

◆第50回日本リトルシニア日本選手権 全国各連盟の代表64チームが参加し、8月2日から7日決勝まで神宮球場を中心に首都圏で開催される。信越連盟からは5チーム(上田南、長岡、新津五泉村松、新潟江南、新潟北)が出場する。