少子化の一番の原因は結婚率が下がっていることだ。結婚率が減っている主な原因もわかっている。「雇用の不安定化」「賃金が伸びない」の2点だ。
この2点が少子化対策ではもっとも重要だ。ただ改善には時間がかかる。
20代人口の急減
2016年以降の出生数減少の第一の要因は若年層の人口が減っていることにあり、要因の6割を占める(※ 日本総研の藤波匠上席主任研究員の要因分解による)。
現在も20代の人口は減少しているが、減少幅は小さい。ところが25年ごろから急減する。1990年代の10年間は出生数がかなり安定していたが、2000年ごろから急速に減ったからだ。
あと10年かけてしっかり政策を練って、30年ごろから政策を実行しようとしても、若年層の人口が減ってしまっている。出生率が多少上がっても、出生数という意味では政策効果は減る一方になる。
なるべく早く手を打つ必要がある。「即時策」を三つ、提案している。
三つの即…
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からの記事と詳細 ( 異次元の少子化対策 2025年のタイムリミットと「即時策」 | | 柴田悠 - 毎日新聞 )
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