【ワシントン=中村亮】米紙ワシントン・ポストは15日、国防総省が中国による台湾侵攻に関して予兆の察知が難しくなっていると分析したと報じた。中国軍が活動の頻度を上げたり、台湾周辺の軍事演習で民間船を使ったりして異常な活動を見分けにくいという。
ワシントン・ポストが、オンラインで流出したとされる米国の機密文書をもとに報道した。
台湾侵攻の予兆がつかめなければ、米国が台湾を守ると決めても対応が後手に回るリスクが高まる。ロシアによるウクライナ侵攻では、バイデン米政権はロシアがウクライナ周辺に大量の部隊を集めていると国際社会へ事前に警鐘を鳴らし、対ロシアで結束を固めた。
米政府は台湾当局の見方として、台湾軍が中国のミサイル発射を正確を把握する能力が低いと指摘した。1発のミサイルに対し、2発のミサイルで迎撃する台湾の方針に疑問を呈した。中国が大量の短距離弾道ミサイルを発射すれば対処が難しいからだ。
米政府はロシアがウクライナで制空権を依然として取れていないと分析しているが、中国は台湾に対して早期に制空権を取る可能性がロシアより高いと評価した。
台湾が中国の攻撃から戦闘機を守るため格納庫に運ぶには少なくとも1週間かかるという。中国が奇襲攻撃を仕掛ければ台湾の航空戦力が一気に下がるリスクがある。台湾のミサイル警報訓練が形骸化しているともみている。
米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が中国軍に台湾侵攻能力を2027年までに取得するよう指示したと発言している。
からの記事と詳細 ( 台湾侵攻、予兆察知の難度上がる 米国防総省が分析…(写真=AP) - 日本経済新聞 )
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