埼玉県小鹿野町飯田の八幡神社で10日、秩父地方の1年間の祭りを締めくくる「鉄砲まつり」(県指定無形民俗文化財)があった。空砲の中を馬が駆ける「お立ち神事」が4年ぶりに実施され、大勢の地元住民らでにぎわった。
まつりは八幡神社の例大祭で、町などによると、江戸時代に五穀豊穣(ほうじょう)や豊猟を願って地元の農民や猟師が始めたという。「お立ち神事」では、参道の両側から34丁の火縄銃の空砲が上空に撃たれる中、御幣を付けた御神馬2頭が進み、お社につながる石段を駆け上がった。
神社の氏子総代、新井安行さん(73)によると、前回まで猟銃も用いていたが、空砲が製造中止になるなどの理由で使用できず。寄居町内の団体の協力を得て、火縄銃のみでの実施となった。新井さんは「伝統を絶やさないためにも、柔軟に対応していきたい」と話した。(福田真悟)
関連キーワード
おすすめ情報
からの記事と詳細 ( <秩父点描>豊猟願い 駆け上がる神馬 小鹿野の神社「お立ち神事」:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞 )
https://ift.tt/iZ12raw
No comments:
Post a Comment