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Monday, January 15, 2024

降りられない駅、訪れる人後絶たず 宵に浮かび上がる無機質な世界 - 毎日新聞

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京浜運河を挟み、海芝浦駅から見える横浜ベイブリッジなどの夜景=横浜市鶴見区で2023年11月20日午後5時11分、田中綾乃撮影 拡大
京浜運河を挟み、海芝浦駅から見える横浜ベイブリッジなどの夜景=横浜市鶴見区で2023年11月20日午後5時11分、田中綾乃撮影

 「降りられない駅」として有名なJR鶴見線の海芝浦駅(横浜市鶴見区)。ホームの目の前は海だ。日が落ちると、運河越しに京浜工業地帯の施設群が照明に浮かび上がる。

 東芝エネルギーシステムズの敷地内にあるため、原則として同社関係者しか改札を出られない。JR東日本横浜支社などによると、1940年11月、工業原料や生産品の輸送を担う鶴見臨港鉄道(現・鶴見線)に開業した。静かな無人駅だが、眺望の良さと立地の特異さから写真を撮りに訪れる人が後を絶たない。国土交通省関東運輸局が一般からお気に入りの駅を募った「関東の駅百選」(2000年)にも選ばれた。

 海や夜景には息をのむ。一方で、知らない無機質な世界に一人取り残されたようなもの悲しい気分にもなる不思議な場所だった。【田中綾乃】

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