NTTドコモの内部組織であるモバイル社会研究所は、小中学生のスマホ利用について調査を行った。調査対象は全国在住の小中学生の子どもとその保護者で、有効回答数は1000組の親子。2019年9月に訪問留置調査で行われた。
■スマホのルール、学年が上がるほどルールが増える傾向に
スマートフォン利用の親子間ルールの設定率の調査では、学年が上がるごとに人間関係のルールを導入しているという。「スマホを使うのは決められた時間だけ」「食事中にスマホを利用しない」といったルールは、小学校低学年でも6割以上の親子が設定していた。高学年になると「面識のない人とは連絡や連絡先の交換をしない」や、「アプリをダウンロードするときは親に相談し、追加料金がかからないようにする」といった個人情報の公開や料金に関するルールを取り入れる家庭が拡大した。
中学生では、SNSなどオンライン上での人間関係についてのルール設定率の拡大がみられる。一方で「子どものLINEやメールのメッセージを親が確認する」などといったルールを導入する家庭は、小学校高学年に比べ、少なくなった。
■スマホを使いすぎてしまう理由は「楽しくてやめられないから」
次に小中学生がスマートフォンを使いすぎてしまう理由について、保護者に対し調査を行った。スマートフォンを利用する中学生の保護者の9割以上が「使い過ぎていると思う」と回答した。その理由は、中学生では「楽しくてやめられないため」が男女ともに最も多い結果となった。
中学生の女子では、「友だちや世間で話題となっていることを見逃したくないと思っているため」という友だち付き合いのための理由が男子に比べ、10~15ポイントほど多い傾向がみられた。
ケータイ Watch,石井 孝幸
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