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Wednesday, March 4, 2020

「自分は死刑がふさわしい」被告が語る 廿日市女子高校生殺害(RCC中国放送) - Yahoo!ニュース

中国放送

 2004年、廿日市市で女子高校生を殺害するなどしたとして、殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判で、男に対する被告人質問が行われました。被告の男は、当時の状況を説明したうえで、「自分は死刑がふさわしい」と、涙ながらに謝罪しました。

 起訴状によりますと、鹿嶋学被告(36)は、2004年10月、廿日市市の住宅に侵入し、当時、高校2年生だった北口聡美さんの胸や腹を、折りたたみナイフで刺し、殺害するなどしたとされています。

 「自分勝手な都合で事件を起こして、申し訳ないと思っています。」(鹿嶋被告)

 4日の被告人質問で、鹿嶋被告は、北口さんや遺族に対する気持ちを問われ、謝罪の気持ちを口にしました。

 事件当日については、山口県から広島県に入り、下校中の高校生を見かけ、性的暴行を加えようと思い、物色していたところ、たまたま聡美さんが家に入るところを見かけたといいます。

 「敷地に車がなかったから、親や保護者がいないと思って…。」(鹿嶋被告)

 その後、北口さんの自宅に侵入。折り畳みナイフを取り出し、階段を上がり、聡美さんの部屋をのぞいたとき、ベッドで横になっていた聡美さんと目があったといいます。

 「聡美さんがこっちを見ていたので、のぞく前から気付かれていたと思ってびっくりした。部屋に一歩入って、『動くな』と言いました。ナイフの刃は、聡美さんに向けている状態でした。」(鹿嶋被告)

 その後、鹿嶋被告が聡美さんにナイフを向けたまま『脱げ』と脅すと、聡美さんは、部屋から走って逃げ、階段から転げ落ちたと言います。

 「逃げられる。通報されるという思いから追いかけました。その後、押し合いになり、手にもっていたナイフでおなかを刺しました。」(鹿嶋被告)

 刺したときの聡美さんの様子については…。

 「『え、なんで』という表情をしていました。クソ、クソと言いながら、何回も聡美さんを刺しました。」(鹿嶋被告)

 鹿嶋被告は、その後、感情が高まり、自分がどうなってもいいと考え、「自らの環境などへの不満を聡美さんにぶつけてしまった」と述べました。

 扉を開けると、聡美さんの祖母がいたので、刺して逃げた後、原付に乗って東京方面に向かい、ホームセンターで顔や手について血を洗い、上の服を着替えたと言います。

 「3日間ぐらいひどく後悔して、嫌な気持ちになって、寝ずに、何も食べず、ずっと原付を走らせていた。」(鹿嶋被告)

 2週間後、東京に着いたものの、所持金が底をつき、事件から1か月後には、実家の宇部に戻った鹿嶋被告。事件のことを思い出さなかったかを問われ。

 「事件を思い出すたびに聡美さんの『えっ』という表情とクソ、クソと何回も刺したことを思い出すので、思い出さないように違うことをしたりしていました。」(鹿嶋被告)

 弁護側から最後に言いたいことを問われ、涙声で謝罪しました。

 「取り返しのつかないことをしてしまい、自分は死刑がふさわしいと思っています。大変申し訳ありませんでした。」(鹿嶋被告)

 ― 事件の状況を淡々と語る鹿嶋被告の言葉を、聡美さんの父・忠さんは厳しい表情でメモを取りながら、そして時には目を赤くして聞いていたということです。

RCC BROADCASTING CO.,LTD.

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