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Tuesday, March 3, 2020

和田毅が今もマウンドに上がる理由。復活の支えとなった松坂大輔の姿 - Sportiva

 肩だけは痛めたことがなかった。

 しかし2年前、和田毅を悪夢が襲う。突然、左肩に痛みが襲ってきたのである。

「高校の時からたくさん投げてきて、大学でも何度も連投しましたし、プロに入ってからもずっと投げ続けてきましたから……ヒジのケガについては、これはもうしょうがない、トミー・ジョン手術も投げている以上は避けられないものだと思っていました。でも肩については、ついに自分にも来てしまったかと思いましたね。自分のなかでは肩をやってしまったら、もうピッチャーとしてはヤバいんじゃないかとずっと感じていましたから……もし去年、投げられていなかったらもう野球人生は終わりだと思っていたでしょうね」

昨年、651日ぶりに勝利を挙げたソフトバンク・和田毅 2017年のベイスターズとの日本シリーズで、和田は第4戦に先発した。立ち上がりから「飛ばしていた」という和田は最初の一巡目、ベイスターズの9人のバッターから4つの見逃し三振を奪うなど、快調なピッチングを披露していた。

 一方、ベイスターズのルーキー左腕、濱口遥大もヒットを許さないピッチングを続け、結果、5回に宮﨑敏郎にインハイのツーシームをレフトスタンドに運ばれた和田が、4連勝で日本一を目論んだホークスの勢いを止めてしまった。

 その後、和田はこれまでに経験したことのない肩の張りを感じた。そのシリーズでは和田が2度目の登板をすることなく、チームは日本一を勝ち取った。そしてオフに入ると和田は1カ月、肩を休めた。

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