「コロナ収束」に向かい始めた株式市場
日経平均株価が3万円を突破して以降、株式市場は過熱感やビットコインの乱調などもあって調整含みのやや不安定な動きが継続している。しかしながら、市場内の銘柄の物色は2月以降で極端な偏りが出ており、3万円達成までの需給の背景を明確に見ることが可能だ。
その原動力とは、言うまでもなく「コロナ収束への期待」であり、コロナ禍で長期にわたって傷み続けた銘柄が強く反転を続け、その逆にコロナ禍で特需的な恩恵を受けていた銘柄が一斉に売られている。
具体的には、旅行やアウトドア、ブライダルといったコロナによる強い制約を受けていた業界の銘柄(スノーピーク、エイチ・アイ・エス、テイクアンドギヴ・ニーズ、エアトリなど)が強烈な上昇を見せ、一方でテレワークや遠隔医療関連の銘柄(メディカル・データ・ビジョン、ブイキューブ、メドピアなど)がきつい下落を見せている。
米国の金利上昇に伴うグロース売りなどの要因もあるが、基本的には単純明快な原理で市場は動いているようだ。
図:東証一部上場銘柄 過去一か月間の騰落率上位・下位15銘柄
図:東証一部上場銘柄 過去一か月間の騰落率上位・下位15銘柄 出所:Datastream
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これはこれで、当然ながら喜ばしい流れだ。憎きコロナが収束に向かい、景気回復期待から金利も上昇して、今まで辛酸をなめてきた業種が復活することは大いに歓迎すべき状況だろう。
今まで恩恵を受けていた企業にとっては難しい局面になるかもしれないが、少なくとも景気が回復へと向かうのであれば、長い目で見てプラスの要素となることは疑いない。
しかし、問題は、この銘柄選択の二極化の流れがいつまで継続するのかを見極める必要があるという点だ。
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