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Monday, November 1, 2021

「マウンド上がるの好きじゃない」カープ抑え栗林、ルーティンはなぜ - 朝日新聞デジタル

layaknaik.blogspot.com

(1日、プロ野球 広島東洋カープ9―7東京ヤクルトスワローズ)

 出番が近いと感じると、ベンチでボールをお手玉のように空中に3度放り上げ、水を3口飲む。

 ブルペンでの締めの5球は決まっている。直球、カットボール、カーブ、フォーク、直球だ。

 マウンドへ向かうときは、内野のファウルラインの手前で立ち止まり、帽子をとって一礼する。

 プロ野球・広島東洋カープのクローザー、栗林良吏は言う。

 「『野球の神様』に祈っているんです」

 ルーキーは、今季最終戦となった1日の東京ヤクルトスワローズ戦の九回も、「神様」に深々と頭を下げてから神宮球場のマウンドに上がった。

 53試合目の登板。プロで初めてとなる本塁打を許して1失点したものの37セーブ目を挙げ、2015年に横浜DeNAベイスターズ山崎康晃が記録した新人のシーズン最多記録に並んだ。

 7月14日から20試合連続のセーブとなり、09年に中日ドラゴンズ岩瀬仁紀が残したプロ野球歴代2位の記録にも並んだ。

 愛知黎明高、名城大をへてトヨタ自動車からドラフト1位で入団した。

 救援陣の立て直しが必須だったチームで、開幕から抑えに抜擢(ばってき)された。

 力で押し、時には得意球の落差の大きなフォークを続けて、黙らせることもある。初登板から22試合連続で無失点だった。

 「失敗しない男」

 人気医療ドラマの主人公になぞらえて、地元ファンの間ではそんな呼び名が定着した。

 「四球を出しても落ち着いて切り替え、スルズルいかないところが本当に新人らしくない」

 現役時代に106セーブを挙げた佐々岡真司監督は高く評価する。

 この右腕は、繊細だ。

 「もともとマウンドに上がるのはあまり好きじゃない」

 シーズンも終盤に差し掛かった頃、練習後の取材で漏らした。

 社会人時代から抑え投手の経…

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