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Tuesday, February 25, 2020

マイクロソフトの「Xbox Series X」は、次世代ゲーム機にふさわしい性能をたたき出す|WIRED.jp - WIRED.jp

マイクロソフトが次世代ゲーム機「Xbox Seriex X」の詳細を発表した。高速なプロセッサーを搭載して高精細でも遅延が極めて少なく、過去作も含む新旧の膨大なゲームに対応するうえ、プラットフォームをまたぐクロスプレイも可能だという。ソニーが「プレイステーション 5」の発売を年内に予定するなか、次世代機を巡る競争はどうなっていくのか。

WIRED(US)

Xbox Series X

PHOTOGRAPH BY MICROSOFT

年内にマイクロソフトが発売予定の家庭用次世代ゲーム機「Xbox Seriex X」について、同社が性能に関する情報を2月24日(米国時間)についに公開した。今回の発表における最大のテーマは「スピード」である。

これによってマイクロソフトが、遅延やラグといったゲーミングにおいて望ましくない障害を取り除くテクノロジーに力を注いでいることが、明確になった。Xboxで遊ぶとき、「オーバーウォッチ」を閉じてから「Forza Horizon 4」を起動するまでの待ち時間に冷蔵庫から冷えたビールを取ってくる、といった習慣は過去の話になるだろう。

Xboxの事業を統括するフィル・スペンサーが24日朝に公式ブログに投稿した記事によると、Xbox Series Xの「Quick Resume(クイックレジューム=高速復帰)」機能により、Xboxのゲーム間の切り替えや、ロード画面での待ち時間が最小化されるという。プレイヤーは待機状態の複数のゲームを「ほぼ一瞬で切り替え、前回の続きから再開できる」と、スペンサーは記している。

プレイ時間はより長く、待ち時間はより少なく

AMDの「Zen 2」と「RDNA 2」アーキテクチャーで構成されるXbox Series Xのカスタムプロセッサーは、Xbox Oneの4倍のパワーを備えるという。GPUは12テラフロップスという膨大な処理能力があり、こちらはXbox One Xの2倍に向上している。

「プレイ時間はより長く、待ち時間はより少なくというのが、次世代ゲーム機の特徴になるでしょう」と、スペンサーは述べている。そのうえで「超低遅延」や、プレイヤーのボタン入力を瞬時に画面と同期できる無線コントローラーの改良を例に挙げた。

また、Xbox One Xの描画能力は最大60fps(フレーム/秒)であったが、Xbox Series Xは最大120fpsに対応している。つまり、「Doom Eternal」ではより滑らかに血の飛沫が表現されるということだ。

ヴィジュアルテクノロジーの飛躍において大きな役割を担っているのが「HDMI 2.1」規格であり、Xbox Series Xはこれを最大限に活用することになるという。ゲーム機とディスプレイはHDMIで接続されており、多くの4KテレビはHDMI 2.0には対応しているものの、HDMI 2.1端子はまだ一般的ではない。

だが、HDMI 2.1に対応している機器があれば、2つの新機能の恩恵を受けることができる。接続されたディスプレイを自動で低遅延モードに設定してくれる「Auto Low Latency Mode(自動低遅延モード)」と、テレビのリフレッシュレートと遊んでいるゲームのリフレッシュレートを自動で調整して遅延を抑える「Variable Refresh Rate(可変リフレッシュレート)」だ。

このほど『Forbes』に掲載された記事では、こうしたHDMI 2.1対応のテレビに依存した途方もない高フレームレートという謳い文句が、大半のテレビメーカーにとってどれだけ「悩みのタネになっている」かを解説している。

4世代にわたるXboxのゲームに対応

Xbox Series Xは4世代にわたるXboxのゲームに対応し、Xbox Oneから既存のライブラリーを移行できるようになっている。ありがたいことに、これまでのゲームをXbox Series Xでプレイできるということは、より安定したフレームレート、解像度の向上、ロード時間の短縮が見込めるということだ。

同じく24日には「サイバーパンク2077」のデヴェロッパーであるCD Projekt Redが、今後発売予定の同作をXbox Oneで購入すれば、Xbox Series Xに対応したアップグレード版を無料で入手できると発表した。「ゲーマーが同じゲームを2度買わされたり、アップグレードにお金を払わされたりするようなことがあってはなりません」と、同社はXbox公式アカウントがツイートした後方互換対応に関する発表をリツイートし、そう述べている。

なお、Xbox Series Xには、「Smart Delivery(スマートデリヴァリー)」と呼ばれる機能があり、一度ゲームを買うと対応するすべてのコンソールからアクセスが可能になる。

ソニーの「PS5」に勝てるのか?

いまのところ、Xbox Series Xがソニーの次世代機「プレイステーション 5(PS5)」と比べてどうなのか語ることは難しい。PS5の主な性能はまだ明らかになっていないが、両コンソールともに4Kゲーミングとレイトレーシングに対応し、SSD(ソリッドステートドライヴ)を搭載していることは判明している。

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両機とも価格は大きな不確定要素だ。ブルームバーグの最近の記事によると、PS5の製造コストは450ドル(約50,000円)ほどではないかという。PS5の開発元であるソニーは利益を出す必要があるが、好調な売れ行きを見せてきた「プレイステーション 4(PS4)」の2013年当時の販売価格は、わずか400ドル(日本ではFirst Limited Packが41,979円)だった。

これまでXboxは、常に「最上級」を意識して発表を続けてきた。今回のXbox Series Xも同様で、ブログ投稿のタイトルは「最も速い。最もパワフル」だった。

しかし、PS4とXbox Oneの性能はほぼ同等だったにもかかわらず、販売台数では前者が圧倒的に上回っている。多くの場合、ゲーマーが重視するのは驚異的なハードウェアではなく、独占タイトルや魅力的な本体のカラー、価格といった要素だ。PS4は独占タイトルの数でXbox Oneを圧倒的に上回っており、販売開始時の価格も安かった。

クロスプラットフォーム対応は強化

今後はさらに多くの要素が絡んでくることになるが、口火を切るのがクロスプラットフォームの互換性だろう。友人がプレイしているゲームを自分も遊びたいと思うのが人情であり、そのための障害はできる限り少ないことが望ましい。

ソニーは長らく、自社のゲーム機のユーザーがXboxや「Nintendo Switch」、PCのユーザーと同じゲームを一緒にプレイできるようにすることに消極的な姿勢を見せてきた。それでも問題なかったが、IGNをはじめとするメディアはこれを「頑な」で「恥ずべき」姿勢だと指摘してきた。

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マイクロソフトは以前からクロスプラットフォームのトレンドを先取りしており、Xboxの所有者はPCでも同じゲームをプレイすることができる。すべてのゲームに対応しているわけではないが、それでもこの「Xbox Play Anywhere」機能は大きな役割を果たしている。さらにマイクロソフトは、「Halo Infinite」のような期待作でもPC版をないがしろにせず、Xbox版との同時発売を予定している。

だが、「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」や「フォートナイト」といったゲームは、すでにPCやXbox One、PS4のユーザーが一緒にプレイできるようになっている。どうやらソニーもクロスプラットフォームの価値を理解し始めたようだ。昨年10月には、ソニーはすべてのデヴェロッパーに対してクロスプラットフォーム機能への対応を認めると発表している。

まとめると、Xbox Series Xは高速で、過去作も含めて新旧の膨大な数のゲームのラインナップを提供し、友人とのクロスプレイにも対応している。ソニーはPS5で、どんな特徴を打ち出してくるのだろうか。

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