NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8時)の最終回、第44回「本能寺の変が」が7日に放送され、関東地区の平均視聴率が18・4%だったことが8日、ビデオリサーチの調べで分かった。前回1月31日は13・9%で、4・5ポイント上がった。初回の19・1%に次ぐ、2番目の高視聴率となった。
最終回の世帯視聴率が18%を超えたのは、11年「江~姫たちの戦国」の19・1%以来、9年ぶり。本能寺の変がどう描かれるかが視聴者の関心を呼び、従来の大河ファンに加えて、多くの視聴者を引きつけたといえそうだ。
また、全44回の平均世帯視聴率は14・4%(いずれも関東地区)を記録し、前作「いだてん~東京オリムピック噺~」の8・2%から6・2ポイントも大きく上回ったほか、18年の「西郷どん」の12・7%、17年の「おんな城主直虎」の12・8%も超え、近年では16年「真田丸」の16・6%に次ぐ数字となった。
また、全44回平均個人視聴率は8・5%だった。
同作では第43回で、宿敵・武田家を討ち滅ぼした戦勝祝いの席で、光秀(長谷川博己)は信長(染谷将太)から理不尽に叱責(しっせき)される。最終回では、信長は光秀と関係の深い長宗我部元親を討てと光秀に命じる。度の過ぎた言動が目に余る信長に対し、腐心してきた光秀だったが、信長は光秀にとって究極の命令、将軍を殺せと命じてしまう。
そして、本能寺の変へと至った。最終回では山崎の戦いまでは描かれず、もちろん光秀が殺されるシーンもなかった。逆に、光秀は死ななかったという説も流れ、ラストは光秀らしき人物が馬に乗って走り去っていくシーンで終わった。
「麒麟がくる」の初回は19・1%の高視聴率を記録してスタートし、その後、回を重ねるごとに徐々に数字が低下していたが、2月23日放送の第6回で初めて前回の数字を上回り、第7回では15%台を記録。第8回で13%台になったが、第9回で15・0%と再び上昇気流に乗り始め、第10回には16・5%をマーク。
その後は、固定ファンはいるものの、少しずつ数字が下がり、年末年始の3回ばかりは11%台にとどまっていたが、第40回では6週間ぶりに13%台に乗せた。
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