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交互接種への懸念からか、静岡県の大規模接種会場の予約は低調だ。しかし抗体価は交互接種の方が高まるとのデータものある。いったいなぜなのか。感染症が専門の浜松医療センター・矢野邦夫医師に新型コロナウイルスにまつわる疑問を聞く。
(Q.静岡県内の感染者数は4日また過去最多を更新した。感染者数の増加はまだ続くのか)
矢野邦夫医師:
いまちょうどピークではないかと思っている。実効再生産数という数字があり、1人の感染者が何人に感染させるかという数字で、1以上で感染者が増え、1以下で感染者が減ります。
ピーク時には6以上でしたが、いま1.36まで落ちました。そろそろピークをわってくるのでは思っていまして、もしかしたら来週、再来週には感染者数が減少するのではと期待しています
(Q.県の専門家会議は国の評価レベルを3に引き上げることを提言し、病床がひっ迫する状況が続いているが、どのような対応が必要か)
矢野邦夫医師:
現在新型コロナ病床だけでなく他の病床も厳しいです。もともと1月2月は心筋梗塞、脳梗塞、脳内出血が増えるので、一般の方々の入院もままならなくなりつつあります。そこでオミクロンが流行するとかなり厳しくなる。オミクロンも一般病棟も今後厳しくなる可能性があるのでステージ3レベルだと思います
人がほとんどいないワクチン接種会場。今週月曜日に開設された静岡市にある県の集団接種会場は、人がほとんどいなかった。この会場では接種券を持つすべての県民を対象に接種をおこなっているが予約が少ないのが現状だ。理由として市や町の接種が進んでいることに加え、交互接種となるモデルナ製のワクチンを敬遠していることもげられる。
(Q.特に交互接種の安全性を心配している人が多いが、安全なのか)
矢野邦夫医師:
1回目と2回目は必ず同じ製剤を使うが、3回目は製剤を選ばないんです。3回接種することで抗体価のみならず「細胞性免疫」と言うんですが重症化を防ぐ効果が出ますので、どちらを打つかではなく急いで打っていただきたい。モデルナもファイザーも関係なく、早くお願いしたいと思います
交互接種のメリットも。アメリカでの研究結果だがファイザー製のワクチンを2回打った人が3回目でモデルナ製のワクチンを打った場合、接種から15日後、感染や重症化を防ぐ中和抗体価=抗体の量が接種時と比べ31.7倍になった。ファイザーを3回接種したケースを上回る伸び率となった。
(Q.むしろ交互接種をした方がよいのか)
矢野邦夫医師:
数字だけ見ると、3回目はモデルなの方が上がります。理由はよくわかっていませんが、ファイゼー製は1回接種量が30マイクログラム、モデルナ社は1回目2回目は100マイクロですが、3回目が50なんです。投与量がモデルなの方が多いということだと思いますが、抗体価よりも細胞性免疫による重症化予防はどちらを打ってもかなり期待できるので、それほど製剤を気にされる必要はないと思います
矢野邦夫医師:浜松市の感染症対策調整監。浜松医療センター感染症管理特別顧問
からの記事と詳細 ( むしろ交互接種すべき? 上がる抗体価だけでなく「細胞性免疫」が重要 感染症専門・矢野医師 - www.fnn.jp )
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