ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.03 07:47
ロイターによると、2日の人民元相場は年初の1ドル=6.372元より0.9%上がった1ドル=6.3109元を記録した。先月28日には1ドル=6.31元で2018年4月20日の6.2979元から3年10カ月来の高値を記録した。
戦争の恐怖の中でドルが高騰し主要国の通貨が下落しているのと比較される。
安全資産でもない人民元の価値が高まるのは、ロシアがドル決済網である国際銀行間通信協会(SWIFT)の代替として中国の人民元国際決済システム(CIPS)を活用するだろうという見通しのためだ。中国環球時報は先月28日「ロシアがSWIFTの迂回先としてCIPSを通じれば貿易損失の約50%を挽回できるだろう」と予想した。
CPISは中国政府が2015年に独自に立ち上げた国際人民元決済・精算システムだ。香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると、1日基準で103カ国1280の銀行が参加している。200カ国以上の1万1164の金融機関を連結するSWIFTと比較すると規模は小さいが、取引件数は着実に増加している。昨年11月末基準で取引は268万件(64兆元)で前年より58%増加した。
2014年のクリミア併合当時米国の金融制裁を経験したロシアがドル依存度を引き下げ人民元の割合を高めてきたことも人民元高の原因だ。ブルームバーグによると、昨年6月末基準でロシアの外貨準備高のうちドル建て資産の割合は16.4%で20%未満に減った。2年前の25.7%より9.3ポイント減少した。これに対し人民元建て資産の割合は昨年6月末に13.1%と主要国より高い。
最近世界の決済市場で人民元の割合が高まっているのも相場に影響を与えている。SWIFTによると、人民元の国際決済割合は昨年末基準2.7%で日本円の2.58%を抜き4位となった。人民元が円を追い抜いたのは2015年8月以降で初めてだ。1位はドルの40.51%で、次いでユーロが36.65%、ポンドが5.89%の順だ。
新韓銀行エコノミストのペク・ソクヒョン氏は「西側の強力な金融制裁にロシアの中国依存度はもっと大きくなるだろう。さらに人民元切り上げはインフレを防ぐのに肯定的な効果があり、中国政府が介入しないだろうという点も人民元高の要因」と説明した。
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