Pages

Wednesday, November 16, 2022

日本に勝ち上がるチャンス 岡田武史元日本代表監督に聞く ワールドカップ20日開幕 - 産経ニュース

layaknaik.blogspot.com
インタビューに答えるサッカー元日本代表監督の岡田武史氏

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は20日開幕し、開催国カタールとエクアドルとの開幕戦が行われる。7大会連続7度目の出場となる日本は1次リーグE組で、ドイツ、コスタリカ、スペインと戦い、初の8強入りを目指す。大会は、32チームがドーハを中心に8会場で熱戦を繰り広げる。5大会目となるメッシ(アルゼンチン)、ロナルド(ポルトガル)といった世界的なスターがどんな活躍を見せるかも注目される。

W杯カタール大会はこれまでと違って展望が描きにくい。通例は約1カ月間の事前合宿を経て開幕を迎えるが、今回は準備期間が極端に短い。全チームが同じところからスタートして試行錯誤することになる。日本人は短期間でまとまるのが得意で、そういう意味でも勝ち上がるチャンスは十分ある。逆に今まで培ったノウハウを生かせないドイツは初戦で日本と当たるのは嫌だろう。

コンディション焦点

異例な日程の大会で鍵となるのはコンディション。開幕1週間前まで欧州でリーグ戦があり、日本代表の多くも欧州組。けがを含めた状態の良しあしが大きく影響する。

日本の1次リーグのポイントはドイツとの初戦。絶対に勝ちに行かなければならない。「引き分けでもいい」と言う人もいるが、そうは思わない。短い準備期間でドイツも不安があるはずで、今が旬のずばぬけた選手はいない。勝利を目指した結果ドローで終わるケースはあるが、狙って引き分けられる安定した力はまだないと思っている。

森保監督は選手がピッチで主体性を持ってプレーする日本サッカーの新しい歴史をつくろうとしている。逆境で選手が主体的に立て直せるチームでないと目標のベスト8以上は難しい。あれだけ素晴らしいチームだった2006年ドイツ大会はオーストラリア戦でケーヒルに2点を許すと立て直せず、14年ブラジル大会のコートジボワール戦も善戦していたのにドログバを投入されると対応できなくなった。

逆境を乗り越える力

森保監督就任後の19年11月に行われたベネズエラ戦は前半に4失点した。ハーフタイムを迎えた際に日本の選手は「どうしたらいい」と目が泳いでいて、選手間の話し合いがなかった。対照的だったのは同時期に開催されたU―17(17歳以下)W杯のブラジル代表。フランスとの準決勝を0―2で折り返すと選手がかんかんがくがくの議論を交わし、後半3得点で逆転勝ちした。これが世界との違いだと痛感した。

私が10年南アフリカ大会を率いた時は開幕前にたたかれて、選手たちが「このやろう」と開き直ったことで決勝トーナメントに進んだ。私が「ブラックパワー」と呼ぶ、こういう反発力は長続きはしない。森保監督はそれを理解した上でチャレンジしている。今大会は、これまでの日本が欠いていた逆境を乗り越える力がどれだけ付いたかを示す場になるだろう。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 日本に勝ち上がるチャンス 岡田武史元日本代表監督に聞く ワールドカップ20日開幕 - 産経ニュース )
https://ift.tt/UxGwNWd

No comments:

Post a Comment