7年ぶりの節電要請が出た2022年の冬。燃料代の高騰による電気代の値上げ発表も相次ぎ、今後も電気代は上がる見通しとなっています。この連載では「節電」について、くらしの中で気になるトピックを紹介していきます。
今回のトピックは「暖房中に室内の空気をかき混ぜる効果」です。前回、室内の温度ムラをなくして暖房効率を上げるために空気清浄機やサーキュレーターの活用を紹介しました。でも、実際に動かすところを想像して「風が寒そう」などと感じている方も多いのではないでしょうか。
実際に室内の空気をかき混ぜた時、室内の温度はどう変わるのでしょうか。空調大手のダイキン工業が実験データを公開しています。
場所別の温度グラフを見ると一目瞭然
ダイキンが2011年に実施した実験では、室内を「天井付近」「中央」「床付近」の3つに分け、エアコン暖房時の温度変化を調べました。空気清浄機を同時に動かすと、最も変化したのは床付近で、約2度も上昇しています。
エアコン暖房は部屋の上の方から温風を吹き出すため、一番暖かくしたい床付近に届きにくいのが実情です。ダイキンは「足下が寒いと設定温度を上げたくなるかもしれない」と指摘。しかし空気清浄機やサーキュレーターで冷たい空気を吸い上げ、かき混ぜることで「簡単に足下の温度を高められる」としています。
もちろん風が人の体に直接当たると寒いこともあります。心配な方は真上に風を吹き出すタイプの空気清浄機を壁際に設置すると良いでしょう。足下の温度が2度上がれば、消費電力の大きな暖房器具を1つオフにできるかもしれません。
連載:節電テック
節電に関するテクノロジーとテクニックをデータを添えて紹介する連載。クイズ形式になったり、内容がアナログになったりもします。
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