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Saturday, March 11, 2023

【フィリーズレビュー】無敗でシンデレラロードを駆け上がるか ... - UMAJIN.net

layaknaik.blogspot.com このコラムを書き始めた10日午後、ハーツクライが亡くなったというニュースが入ってきました。

同期のキングカメハメハや、1つ下の後輩ディープインパクトとしのぎを削ったハーツクライ。2頭とのライバル関係は種牡馬になってからも変わらず、近代の日本競馬を支えた1頭です。

そんなハーツクライの現役時のハイライトといえば、ディープインパクトを破った05年有馬記念。もしくは、次走のドバイシーマクラシックかと思いますが、同じくらい忘れられないのが有馬記念の前走、05年のジャパンCです。

当時26歳のルメール騎手とコンビ2戦目のハーツクライは、天才デットーリ騎手が騎乗する英国のアルカセットにハナ差、数字にしてわずか3センチ及ばず2着に惜敗しました。GIで2着は、これが3度目。関係者にとって本当に悔しい結果だったと思いますが、勝ちタイムは2分22秒1というとてつもないレコードでした。

このタイムは、今でこそアーモンドアイのスーパーレコードに更新されましたが、もしかすると、今後更新されることはないかもしれないと思われたホーリックスの2分22秒2を、0秒1更新するレコード。3センチ及ばなかったハーツクライも、もちろん同タイムでゴール板を駆け抜けたわけですが、ハーツクライの才能は、このレースで完全に花開いたのではないかと思っています。

その1ヶ月後に出走した有馬記念は、一転して緩い流れに。そこで先行したことは、言うまでもなくルメール騎手の素晴らしい判断ですが、ジャパンCで1000m通過58秒3という超ハイペースを経験していたハーツクライにとって、さほど難しいことではなかったでしょう。

そして、この有馬記念と続くドバイシーマクラシックが、ハーツクライの競走馬。さらには種牡馬としての価値を決定的なものにし、覚醒すると手がつけられないほど強くなるという特徴は、産駒にもしっかりと伝わっています。

特に、4歳春までは勝ちきれないレースが続いていたものの秋に本格化。そこから連勝街道を驀進したジャスタウェイとリスグラシューは、その典型例といえるのではないでしょうか。

これら2頭も、ハーツクライがジャパンCで超ハイペースを経験したのと同じく、デビュー当初からマイル戦に度々出走。締まった流れを経験していたことが、プラスに働いたと思われます。

ハーツクライ産駒は現2歳世代がラストクロップで、血統登録済みは35頭。ただ、ダービー馬のドウデュースを筆頭に3歳以上の産駒も多数おり、さらなる大物が出現する可能性は十分。ターフで躍動する産駒を目にする機会は、この先もまだまだ残されています。

3歳クラシック路線こそ競馬の花形といえるかもしれませんが、大器晩成タイプが本格化し、一気にスターダムへと駆け上がるのも、また競馬の面白さ。その面白さを最も教えてくれたのは、紛れもなくハーツクライでした。本当にありがとうございました。どうぞ安らかにお眠りください。

それでは予想に。

今回は、フィリーズレビューの過去5年を深掘り調査。重視できそうな指標を探し出し、そこから予想を組み立てます。

(1)前走馬体重
(2)キャリア
(3)前走距離
(4)前走コース
(5)前走上がり
(6)前走頭数

近年の傾向から重視できそうな指標は、上記6項目。まずは(1)。前走の馬体重です。
牝馬限定戦ながら、小柄な馬には厳しい当レース。具体的には、前走芝、良馬場のレースに440kg以上で出走。なおかつ、ニアークティック系かネイティブダンサー系の種牡馬を母の父に持つ馬は[4-2-2-14/22]。勝率18.2%、複勝率36.4%。単勝回収率320%、複勝回収率151%と、まずまずの成績です。

次は(2)。キャリアについて。
フィリーズレビューは、キャリア豊富な馬が強いレース。具体的には、キャリア5戦以上の関西馬。なおかつ、前走芝のレースで馬番が1から10番だと[3-3-2-9/17]。勝率17.6%、複勝率47.1%。単勝回収率188%、複勝回収率153%と、かなりの好成績でした。

続いて、(3)は前走の距離。
前走から距離延長となる馬が[0-0-1-21/22]と、不振。対して、今回距離短縮。なおかつ1枠から5枠を引いた馬は[4-3-1-6/14]。勝率28.6%、複勝率57.1%。単勝回収率401%、複勝回収率237%と、素晴らしい成績でした。

一方、今回6枠から8枠を引いた馬は、前走距離などにかかわらず[0-0-2-36/38]と、厳しい結果に終わっていました。

(4)は、前走コース。
(3)とやや重なりますが、フィリーズレビューは前走阪神芝1600mに出走していた馬の成績が良く[1-3-1-7/12]。勝率8.3%、複勝率41.7%。単勝回収率115%、複勝回収率145%と、こちらもなかなかの成績です。

(5)は、前走上がりについて。
阪神の内回りコースでおこなわれる当レース。先行力を武器に逃げ粘る馬が強いかと思いきや、実際はそうなっておらず、前走上がり最速をマークし、なおかつ前走4コーナーで3番手から11番手に位置していた馬が[4-1-0-6/11]。勝率36.4%、複勝率45.5%。単勝回収率493%、複勝回収率185%と、かなりの好成績でした。

そして、最後は(6)。前走の頭数。
フィリーズレビューは、どういうわけか前走12頭立てか13頭立てのレースに出走していた馬が強く、その中でも、前走奇数番を引いていた馬は[4-0-2-3/9]。勝率44.4%、複勝率66.7%。単勝回収率668%、複勝回収率373%と、超のつく好成績でした。

これら6項目を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎10 トラベログ
○12 シングザットソング
▲1  イティネラートル
☆6  リバーラ
△9  ジューンオレンジ
△8  エコロアイ
△13 ブトンドール
△15 ムーンプローブ
△2  イコノスタシス
△4  ジョリダム
△5  トウシンカーリン
△14 サラサハウプリティ

【買い目】

・単勝 10
・馬単マルチ 10=1、2、4、5、6、8、9、12、13、14、15 計22点
・ワイド 10→1、2、4、5、6、8、9、12、13、14、15 計11点
・3連複軸1頭ながし 10→1、6、8、9、12 計10点

本命は、単独3項目に該当したトラベログ。以下、2項目に該当した馬が5頭いました。

今回6枠から8枠、関東馬、距離延長、前走6着以下などが、不振のフィリーズレビュー。ただ、今年の出走馬は、大半がこのいずれかにあてはまる非常に難解な一戦で、私の本命トラベログも、近年のフィリーズレビューでは不振の関東馬です。

ただ、デビューから2戦2勝の戦績はやはり魅力で、(3)のとおり距離短縮組が強いレース。前走阪神ジュベナイルフィリーズ組、特にブトンドールあたりは強力ですが、父グレーダーロンドンは数少ない産駒の中から、既に重賞やオープンの勝ち馬も輩出。トラベログも父と同じく下河辺牧場の生産馬で、期待の一頭です。

馬券は、トラベログの単勝と馬単マルチ、そしてワイド。さらに、2項目該当の5頭を相手にした3連複軸1頭ながしを買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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