「外見至上主義」とも訳され、容姿や身体的特徴で人を差別する考え方を指すルッキズム。近年、複数の大学で“ミスコンテスト”について在り方が議論されたり廃止されたりするなど、「見た目で判断するのは良くない」という考え方は少しずつ広まりつつあるように見えます。 【写真】「自分がどう見えるか不安」身体醜形障害と闘うセレブ10 しかしながら、いまだメディアや街角は外見に関する情報で溢れ、個人レベルでも多くの人の内面に染みついているのが現状。なかには、ルッキズムに加担したくないと思ってはいても、ふとした瞬間の自分の思考や言動にルッキズムを感じ自己嫌悪に陥ってしまうという人も…。 今回お話を伺ったのは、著書に少女マンガに登場する“ブサイクキャラ”を分析した『少女マンガのブサイク女子考』などがあり、ルッキズム、ジェンダー関連の執筆を多数手がけるトミヤマユキコさん。 自身のなかにもルッキズムが存在しないわけではないと言うトミヤマさんに、ルッキズムとの向き合い方について聞きました。
トミヤマユキコさん
1979年、秋田県生まれ。早稲田大学法学部、同大大学院文学研究科を経て、2019年から東北芸術工科大学芸術学部講師。ライターとして日本の文学、マンガ、フードカルチャーについて書く一方で、大学では少女マンガ研究を中心としたサブカルチャー関連講義を担当。
『少女マンガのブサイク考』を出版されたあとに反響はありましたか?
ありましたね。意外だったのは、男性からの反響がかなり多かったことです。 たとえば、男性が外見を気にすると「男のくせに女々しい」と言われてしまったり、「ハゲ」「デブ」などの身体的特徴を揶揄する発言も“イジり”としてまかり通っていますよね。 男性に向けられるルッキズムは見えづらい分過酷で、傷を癒すようなカルチャーもあまりない。一般的に女性のほうが見た目でジャッジされる確率は高いかもしれないけれど、実はルッキズムって性別にかかわらず存在していて、外見のことで心に傷を負ったことがある人は男性にも多いのかなと思いました。 ですから、女性だけでなく全ての人が「こうあるべき」という呪縛から解放される必要性があるなと改めて考えさせられました。
からの記事と詳細 ( 湧き上がる感情は自由だけど…私の「ルッキズム」との向き合い方(コスモポリタン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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