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Saturday, May 28, 2022

海岸に押し寄せる魚の大群 上がる水しぶき、海面は白く 鹿児島・阿久根 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

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水しぶきを上げながら産卵するクサフグ=阿久根市脇本

水しぶきを上げながら産卵するクサフグ=阿久根市脇本

 阿久根市脇本の海岸に、クサフグの群れが産卵のために押し寄せている。28日は数百匹が浅瀬に集まり、雌が産み付けた卵に、雄が一斉に精子を放出。海面は白く染まり、命をつなぐ神秘的な光景が広がった。

 クサフグは午後5時ごろから波打ち際に姿を見せ始めた。雌が産卵するたび、雄が体を勢いよくくねらせながら放精した。水しぶきを上げての産卵行動は1時間以上続いた。

 海岸には、この時期の風物詩を見守る地元住民らの姿も。近くの石原佳和さん(78)は「ひと昔前と比べて魚の数は減っているが、これからも元気な姿を見せてほしい」と話した。

 クサフグは日本各地の沿岸などに分布。体長10〜15センチほどで猛毒を持つ。阿久根市では4月から6月ごろ満潮時刻の前後に産卵が見られる。 

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