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Wednesday, June 1, 2022

気になる週休3日制、賃金は上がる?下がる? 理想のかたちとは - 朝日新聞デジタル

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聞き手・岸善樹 聞き手・高重治香 聞き手・富田洸平

 週休3日制が注目されている。余暇が増えるのは歓迎だが、賃金や1日の労働時間はどうなるのか。生産性は? 働く側も雇う側も疑問は尽きない。週休3日の望ましいかたちとは。

生活コア時間を大切に、「安いニッポン」から脱却を 弁護士・圷由美子さん

 「週休3日制」は、週5日では働けない人材の発掘などにつながり、方向性はいいと思います。でも制度設計には注意が必要です。

 週休3日制には大きく三つのやり方があります。一つ目は、出勤日の労働時間を増やす。二つ目は、出勤日の労働時間は同じでも、代わりに賃金を減らす。三つ目は、出勤日の労働時間は同じで、賃金も減らさない。

 初めの二つは1日の労働時間や賃金の増減につながり、労働条件の不利益変更に当たります。三つ目は生産性向上が不可欠とされるでしょう。

 いずれも労使の話し合いが必要ですが、働く者にとっては、労働時間を「生活時間」から逆算するアプローチが求められると思います。生活時間とは、休息時間、趣味や遊びの自由時間、家族と過ごす時間、地域や社会の担い手としての時間――の四つです。それぞれの時間は、いわば個人にとって「命の一刻」です。「鬼滅の刃」に「生殺与奪の権を他人に握らせるな」という名セリフがありますが、24時間の配分を自分で決めるのは当然です。サービス残業などは「時間どろぼう」にほかなりません。

週休3日制の導入には、仕事の効率化などのメリットが想定される一方、かえって残業時間が増えることも危惧されます。専門家や、すでに週休3日で働く人の意見から、あるべき姿を考えます。

 例えば、1日の労働時間が増…

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