岐阜県美濃市のうだつの上がる町並みにある飲食店2店が、県産品や県産素材をふんだんに使ったクラフトコーラ「うだつ上がるコーラ」を商品化した。「美濃まつり」が開幕する8日に発売する。両店の経営者は「全国に発信できる岐阜らしいコーラができた」と自信を見せる。
開発したのは「バル・エスト」(俵町)と「Cafe+Bar Ricca(リッカ)」(常盤町)。新型コロナウイルスの影響で休業や時短営業を余儀なくされる中、新たな営業形態などを模索しようと3年ほど前から構想を練り始めた。ちょうどクラフトコーラのブームも重なり、試作を始めた。何度も試作するうちに、全国に岐阜をPRできる「岐阜ならではのコーラ」というコンセプトが定まり、県産品を使おうと決めた。
材料は「かみのほゆず」(関市)の無農薬ユズや、大黒屋商店(郡上市)の酢、飛騨山椒(高山市)のサンショウ、三藤(揖斐郡池田町)の柿みつのほか、クラフトコーラの材料としては珍しい、山川醸造(岐阜市)の県産大豆を使ったみそや白扇酒造(加茂郡川辺町)のみりん、堀養蜂園(瑞浪市)の蜂蜜も入れ、県内5圏域を網羅した。これにクローブやコーラナッツなどを入れて煮込み、ユズや酢がほど良く効いたすっきりとした味に仕上げた。ソーダ割りだけでなく牛乳割りも飲みやすく、かき氷にかけてもおいしいという。
クラフトコーラに注目したのは使い方の幅広さに可能性を感じたため。バル・エスト店長の島田達也さん(33)はかつてバーで働いた経験もあり、独特のスパイス感がカクテルにも生かせると考えた。さらに、料理のアクセントとしても利用できるのも利点という。
3月に美濃市で開かれたイベントで試験的に販売すると、子どもから大人まで幅広い世代に好評だった。手応えを得た島田さんは「美濃や岐阜を盛り上げていけたら」と話す。
商品は1本210グラム、1620円。8日から2店のほか県内の道の駅でも販売予定。今後、クラウドファンディングサイト「きびだんご」を通じて、商品を全国で販売するためのECサイト立ち上げ費用への支援を募る。
からの記事と詳細 ( 「うだつ上がるコーラ」商品化 ユズ、サンショウ、柿みつ…岐阜の味網羅、料理のアクセントにも - 岐阜新聞 )
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