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Thursday, December 7, 2023

組み上がる木造リング、冷めた作業員の声 万博予定地・夢洲を歩けば:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

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 車両が行き交う度、砂ぼこりを巻き上げる未舗装の道。吹き抜ける北風を遮る大きな建物はない。大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)。靴底には、湿った土がこびりついていた。

 「こちらです」。11月27日、2025年大阪・関西万博の準備を担う日本国際博覧会協会(万博協会)が報道機関向けに開いた現地見学会。協会職員に案内された先に、規則正しく木柱が組み合わさった巨大な建築物がそびえていた。数メートル先で、クレーンが轟音(ごうおん)を上げながら約2トンの木材をつり上げている。

 当初想定の1・9倍に膨らんだ最大2350億円の会場建設費のうち、344億円を投じる大屋根(リング)だ。

 直径675メートル、1周2キロ、高さは内側12メートルで外側20メートル、世界最大級の木造建築物。「多様でありながら、ひとつ」という万博の理念を表すシンボルで、参加国・地域や民間企業のパビリオン、大学教授や映画監督ら著名人が手がける八つのテーマ館を囲み、万博来場者の「空中歩廊」となる。

 建設は三つの共同企業体が3分割して進めており、大林組などで作る共同企業体の工事の様子が公開された。神社仏閣など日本の伝統的な建築物に使われる「貫工法(ぬきこうほう)」という建築方法で、柱と梁(はり)をくみ上げる。

記事の後半では、組み立てが進むリングの内部や、工事の様子などを動画で紹介します。

「完成を見て」施工責任者 「無駄になると思いながら…」作業員の本音

 リングには今、大きな批判が…

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