東京・品川区の「戸越銀座商店街」では光熱費や原材料費の相次ぐ値上げの影響が幅広い業種の店に及んでいて、「価格転嫁を検討せざるを得ない」とか「これまでで一番厳しい状況だ」などといった声が聞かれました。
【総菜店は】
総菜店を経営する中川眞理さんです。
店舗ではさまざまな総菜や弁当を販売していますが、揚げ物に欠かせない油の一斗缶はこの1年で2800円から5200円と倍近くに値上がりしたといいます。
また、夏場は電気・ガス・水道料金だけで10万円ほどかかり、光熱費の値上がりの影響も大きく受けています。
店ではことしの6月に総菜の一部のほか、弁当の税抜きの価格を600円から650円に値上げしていて年内はさらなる値上げは避けたいとしています。
原材料費や光熱費を少しでも抑えるため仕入れ先を変更したり、電気やガスの契約を見直したりしていますが、今後、米の価格も上がるという連絡も入るなど厳しい状況が続く見通しだということです。
中川さんは「夏は光熱費も高く、赤字で、店を開いて10年になるが最も厳しい状況だ。弁当を値上げした時には毎日、来ていた人が来なくなるなど影響も出ている。秋にまた色々と原材料が上がるが、年内は値上げをせずに我慢しようと思っている。ただ、どこまで耐えられるか分からない」と話しています。
【クリーニング店は】
同じ商店街にあるクリーニング店では石油を使うため、原油の値上がりの影響が大きく、すでに7月に15%から20%ほど値上げしました。
店主の山村俊雄さんは「コロナと物価高のダブルパンチで、クリーニング屋を25年間やってきて、今が一番厳しいです」と話していました。
【客は】
商店街で買い物をしていた客からも日々の買い物で値上がりを実感しているという声が聞かれました。
食料品の買い物に来た70代の女性は「本当に全部が高くなって大変。年金生活だし、出費を減らしてしめないといけないけど、どこをしめていいか分からない」と話していました。
また、20代の建設業の男性は「スーパーに行っても食材が高いし、物価だけが上がっている印象です。毎月、おそるおそる電気代を見ている。その一方で、物価と同時に給料が上がったかと言ったら、なかなかそれは感じられない」と話していました。
からの記事と詳細 ( 光熱費や原材料費の相次ぐ値上げ 商店街は幅広い業種に影響も|NHK 首都圏のニュース - nhk.or.jp )
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